資産16億円 投資歴69年 87歳のデイトレーダー 藤本茂氏の【トレーダーズvoice】藤本茂 デイトレーダー MACD RSI(2023年2月21日)

87歳のデイトレーダー、藤本茂氏が語る69年の投資経験と成功の秘訣

 

資産16億円を誇るデイトレーダーの藤本茂氏(87歳)が、最新のトレーダーズボイスに登場しました。18歳で投資を始め、69年のキャリアを持つ藤本氏は、その豊富な経験と確かな分析力で、日本株のデイトレードを行っています。今回は、彼のトレード現場を取材し、リアルな取引の様子をお伝えします。

 

取材は今月中旬、あるマンションの一室で行われました。藤本氏の目の前には3台のモニターが並び、彼は日本株を売買しています。100銘柄以上をウォッチリストに加え、実際に約80銘柄を保有し、日々100回を超える売買を繰り返している藤本氏の姿は圧巻です。

 

この日の取引では、決算を発表した音響機器メーカーのポスター電気が急落。藤本氏は879円で3000株を購入し、安値での買いを狙いました。彼のトレードスタイルは、決算内容をしっかりとチェックし、株価が下落したタイミングを見計らって買い、上昇すれば売るというものです。

 

一方で、ストップ高に達したCSCの株については、PER(株価収益率)が36.9と高すぎると判断し、売却を選択しました。藤本氏は、PERやPBRを重視し、これらの指標をもとに割高な銘柄は売ってしまうという冷静な判断を下しています。

 

さらに、彼はトレードの判断基準としてMACDやRSIといったテクニカル指標も活用しています。特に、MACDが下向きの場合は相場が弱いとされ、逆に上向きであれば相場が強い傾向にあると分析します。RSIでは、30%以下で売られすぎ、70%以上で買われすぎと評価し、売買のタイミングを見極めています。

 

藤本氏は、毎朝2時に起床し、ニューヨーク市場をチェック。日本株のADR(米国預託証券)の値動きを参考にしながら東京市場の動きを見極めるという、非常に緻密な投資スタイルを貫いています。また、彼は重要な売買記録をほぼ全てノートに記録し、日々のトレードに活かしているそうです。

 

現在の運用資産は16億円に達し、配当収入もある中、藤本氏は「株は審議会」と語り、穏やかな心と分析力、健康な体が最も重要であると強調しました。今後も投資を続ける意向を示す一方で、トレードの判断は自己責任で行うべきだとの姿勢を崩しません。

 

藤本茂氏の投資哲学と実践は、多くのトレーダーにとっても参考になることでしょう。彼のように、長年の経験と冷静な分析をもって市場と向き合う姿勢は、資産形成の鍵と言えます。

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