フランスで日本人観光客が激減し、中国人観光客が急増するという衝撃的な現象が報じられ、フランスの記者が絶望の声を上げています。コロナ禍の影響が続く中、日本の経済状況が厳しさを増し、海外旅行を楽しむ余裕がないことが背景にあると指摘されています。一方で、中国からの観光客はその経済力を背景に急増しており、年間1億5000万人に達する見込みです。
フランスの国際ニュースチャンネル「フランス24」での討論では、フランス人記者フランソワ・ピカールが、中国の観光業界の影響力について鋭く問いかけました。ゲストとして登場した中国の観光業界の影響力を持つラウル・シャンは、中国の経済力を誇示し、日本の観光客減少を厳しく批判。彼女は「日本は失われた30年」と表現し、経済成長が止まったことが影響していると述べました。
ラウル・シャンの発言は、日本人観光客が減少した理由を経済的な観点からのみ捉え、文化やマナーの重要性を軽視しているとの批判が高まっています。実際、フランスの観光業界では、中国人観光客の行動に対する苦情が相次いでおり、現地の人々からの信頼を失いつつあるという声も上がっています。
この問題は単なる国際観光の枠を超え、文化的な摩擦や国際的な評価にまで影響を及ぼしています。日本人の礼儀正しさが国際的に評価される中、中国の観光客の行動が問題視される現状は、観光業界における新たな課題を浮き彫りにしています。今後の動向から目が離せません。